「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。(通称:ラス為)」は、小説家になろうというサイトで原作が更新されているラノベ小説で、アニメ化もされている人気作品です。
その中で主人公として登場するのが「プライド・ロイヤル・アイビー」ですが、転生物ということで本来の時間軸との差が分からなかったり、他キャラとの関係性がいまいち把握できないという人もいます。
そこで今回は、ラス為に登場するプライドについて、徹底解説すると共に、他キャラとの関わりや本来の時間軸と別の行動を取った結果などについてお伝えしていきます。
ラス為の「あらすじをいまいち把握できていない」という人は、まず以下の記事を読むことをおすすめします。以下の記事でもある程度、プライドについて知れますよ!
プライド・ロイヤル・アイビーのプロフィール
まずは、プライドの基本情報としてプロフィールを解説していきます。
ラス為は、プライドが転生者だと気付く所から物語が始まりますが、転生前は乙女ゲームが趣味の普通の女の子で、18歳の頃に交通事故に遭い死亡しています。
乙女ゲームが好きだったこともあり、自分の転生先が以前やっていたゲーム「君と一筋の光を」という作品だとすぐに気付き、自分が最低最悪のラスボス女王になる運命だと悟ります。
自分の運命を変えるために行動しますが、諦めている部分もあるような考え方が多く、根底では「自分(プライド)は誰からも愛されていない」と認識しているようです。
この考えが根底にあるからこそ、他のキャラたちと仲良くなってもプライドは自分が「死ぬ運命にある」と常に怯えています…。どうにか運命を変えて欲しい…。
プライド・ロイヤル・アイビーの声優
アニメ版ラス為でプライドの声優を務めているのは、「ファイルーズあい」さんです。
プライド以外にも「ダンベル何キロ持てる?」の「紗倉ひびき」や「怪獣8号」の「四ノ宮キコル」役などを務める実力のある声優の1人です。
アニメ版のプライドは、かっこいいシーンから可愛いシーンまでありますが、表情豊かなプライドを見事に演じ切っており、違和感ゼロでした。
プライドと他キャラたちの関係性
次に、ラス為アニメに登場するキャラたちとプライドの関わりや関係性などを詳細に、解説していきます。
プライドは多くの人を救おうと常に行動しているので、プライドに救われたキャラも多く、1人1人との関係が深いので、今の内に整理しておきましょう。
プライドとステイル・ロイヤル・アイビーの関係
ステイルは、プライドの義弟として登場するキャラですが、初めはプライドにいい印象を持っておらず、とりあえず媚びを売り、自分と母親の幸せのために行動しようとしていました。
しかし、プライドの優しさや行動力などに惹かれ、今では義弟ではありますが、プライドに好意を寄せ、一生守っていくという忠誠まで自分の中で決めています。
ゲーム内のプライドは、ステイルのことを徹底的にいじめ、文字の読めないステイルに対し、隷属の契約をさせ自分の思い通りに動く人形のような扱いをしていました。
一方、転生後のプライドはステイルを家族として愛しており、いじめることもなく、頼れる弟としてステイルとの関係を深めていきます。
ステイルはプライドに家族とは違った好意を寄せていますが、プライド自身は全く気付いておらず、むしろ妹であるティアラと良い感じだと思っています。鈍感なプライドも可愛い…けど、ステイルが不憫ですよね…(笑)
お互いにお互いを信頼しきっており、ステイルはプライドのお願いを基本的に断ることはなく、プライドも自分の命が危ないと分かっていてもステイルなら助けてくれると信じ、崖の下に飛び込むシーンがあります。
人助けのために崖に飛び込んだプライドに対し、当時気絶していたステイルは、プライドの指笛ですぐさま意識を取り戻し、瞬間移動で助けるシーンがありました。
2人の信頼関係がよく分かり、素敵なシーンの1つです。ボロボロになりながらも、すぐにプライドを助けに行く、ステイルは本当に王子様ですよね!
プライドとティアラ・ロイヤル・アイビーの関係
ティアラは、6歳の頃まで存在を隠されていたプライドの妹で、プライド自身もゲームの中では自分の予知能力で妹がいると知ります。
ゲームでは、プライドはティアラのことを心底嫌っており、嫌がらせなどを行い、最終的には攻略対象者と共にプライドを倒す人物でもあります。
しかし、転生後のプライドはティアラをとてもかわいがっており、自分よりもティアラを優先して守るようにとお願いするほどティアラを家族として愛していました。
ティアラもプライドのことを姉として尊敬しており、お互いに仲の良い姉妹として過ごしますが、自分が守られる存在であることを少し嫌がっている描写がありました。
プライドとティアラの見た目は全く似ておらず、全てにおいてプライドは父親似、ティアラは母親似で、それぞれにそれぞれの可愛さがありますよ!
プライドとアーサー・ベレスフォードの関係
アーサーは、父親であるロデリックが騎士団長を務めていることもあり、剣の能力に優れた人物ですが、幼少期は自身の特殊能力が劣っていると感じ、騎士の道を諦めていました。
しかし、父親が死ぬかもしれないという場面に遭遇し、それを助けてくれたプライドのことを守りたいと考え、騎士の道を志します。
結果的にアーサーは、騎士の試験に合格し、アニメ1期最終話時点ではプライドの近衛騎士として、常にプライドの傍にいる騎士にまで上り詰めました。
ゲームでのアーサーは、プライドが予知しておきながら自身の父親を見殺しにしたと気付き、プライドに復讐したい一心で最強の騎士団長になりますが、転生後はプライドを守るために近衛騎士になったのです。
アーサーは、プライドが戦いにおいてステイルの次くらいに頼りにしている人物で、ステイルとアーサーの剣の練習場に毎日顔を出すなどして友好を深めていきます。
アーサーもプライドに対して顔を赤らめたり、緊張していたりする描写があり、好意を寄せているのが見て取れますが、ステイルと同様にプライドには全く気付かれていません。
2人の男性から好意を寄せられていても全く気付かないプライド…(笑)ティアラはなんとなく気付いていそうな気がします。姉とは違って鋭い観察眼を持っているのかも…
プライドとジルベール・バトラーの関係
ジルベールは、フリージア王国で宰相を務める国の重要人物ですが、妻を助けるために国を裏切ろうとしていた悪役でもあります。
しかし、プライドが妻を助けたことによりジルベールはプライドに忠誠を誓い、その後はプライドの役に立つために行動してくれる心強い人です。
特殊能力で年齢操作ができるジルベールは、子供時代の恰好をすることもあり、本当にカッコいいです…。私は今のところラス為に推しはいませんが、ジルベールが推しになりそうな予感がするほどかっこいい…。最初は悪役で嫌いでしたが…。
ジルベールもステイルとアーサーのプライドに対する好意に気づいているような描写がありますが、プライドの言葉に一喜一憂する2人を見て憐れんでいる様子でした(笑)
国の宰相を長年務めているだけあって、物事の考え方や観察眼が鋭く、今後もプライドのために大いに活躍してくれそうな人物です。
プライドとヴァルの関係
ヴァルはアニメ終盤に活躍する人物ですが、元々はフリージア王国の騎士団を襲った奇襲グループの1人でした。
プライドとの間に隷属の契約を交わしており、プライドたち王族に逆らうことはできず、他者から暴力を受けても自身は反撃できません。
そのため、一緒に生活するようになった孤児2人を人身売買組織に攫われてしまいますが、プライドが助けたことで子供たちと共にプライドに尽くすようになりました。
アニメ最終話時点では、特殊能力を使用して王族専属配達員を務めており、自身でも気づいてはいないものの、プライドに好意を寄せているような描写があります。
改心したヴァルもSっ気があってイイ…。Sキャラが好きな人は推しにするのもありなほどカッコいいです!お兄ちゃんになってほしい…
プライドとローザ・ロイヤル・アイビーの関係
ローザはプライドの母親にあたる人物ですが、プライドの幼少期に未来の(ゲーム内の)プイライドの姿を予知して絶望し避けるようになったため、ティアラの存在も隠していました。
そのため、プライドには母親から愛されている実感はなく、母親と仲の良いシーンは全くありません。
アニメ内のプライドとローザはお互いにどのように関わっていいのか分かっていないような関係で、母親と子供というより女王と王女という感じです。
ゲーム内のプライドは、母親に愛されていないと思い込み暴走して、母親の気を引こうと最低最悪のラスボスになってしまうのですが、転生後のプライドは女王として敬っている様子はありました。
元々のローザは、子供が大好きでもちろんプライドのことも愛していましたが、自身が甘やかして育ててしまうことが原因で予知のような未来になったのではと考え、避けていたのです。
プライドとアルバート・ロイヤル・アイビーの関係
プライドの父親でローザがプライドを避けるようになってからも、プライドのことを見守っていた心優しい人物です。
プライドが予知能力を目覚めさせたときも泣いて喜び、すぐさまローザに報告しに行こうとするほど、娘を愛している人物ですが、ゲーム内では事故で死亡してしまいます。
転生後のプライドは事故を未然に防ぎ、アルバートの死を回避したため、転生後の世界ではアルバートは生き残り、王配として活躍しています。
プライドと家族のように関わるシーンは幼少期のみですが、いい父親であることは明白です。ゲーム内でもアルバートが生きていたら、プライドを止めていたでしょう。
プライド・ロイヤル・アイビーの名言
最後に、プライド・ロイヤル・アイビーが残した名言をお伝えしていきます。
それぞれの名言を残したアニメのシーンなどを解説しますが、原作小説のリンクも付けておくので、気になる方は、原作小説をぜひ読んでみてくださいね!
「約束する…」
「約束する…私は絶対これ以上貴方を傷つけない…‼︎貴方も、貴方のお母様のいるこの国も皆が笑っていられるようにする…!私の、命ある限り…‼︎」
引用:悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜【第一部・第二部完結】6.極悪王女は月夜に訪問する。原作:天壱様
これはプライドとステイルが出会ってすぐ、プライドが自身の考えの浅はかさを認め、謝罪の代わりに誓いを立てるシーンの言葉です。
ステイルは驚きつつも、プライドへの印象が徐々に変わるきっかけになる重要な言葉でもあります。
「私の国の民は…」
「私の国の民は誰一人、不幸にさせない」
引用:悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜【第一部・第二部完結】そして立ち上がる。原作:天壱様
この言葉は、奇襲を受けた騎士団長を誰も助けられず、泣き喚いているアーサーに対し、プライドが言った言葉です。
この言葉を残してプライドはステイルの特殊能力で戦場へ瞬間移動し、無事に騎士団長を助けることに成功しました。
プライドの最高にカッコいい言葉の1つで、民のことを考えるプライドの人間性がよく分かるシーンです。アーサーが惚れるのも分かりますよね!
「私がこの国の…」
「私がこの国の民の敵と判断した時は、真っ先にこの首を切りなさい。」
引用:悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜【第一部・第二部完結】誓い、原作:天壱様
自身が最低最悪のラスボスになる運命が待っている可能性があると知っているプイライドだからこそ、アーサーに対して伝えた言葉です。
実はプライドはステイルにも同じような言葉を言っていますが、プライドは本当に自分の未来を恐れており、怯えているのが分かるシーンです。
名言というよりも、プライドの覚悟が分かる重要なシーンでした。
プライドは民のことを心から思っている鈍感な女の子
今回は、ラス為に登場する主人公であるプライドについて全てを解説しました。
民を想う気持ちの強さやラスボス設定だからこそ持っているチート級の力などが魅力のプライドですが、根底では嫌われていると思っていたり、異性からの好意に気づかなかったり鈍感な女の子でもあります。
私はラス為の2期があることを願って小説を読むのは先延ばしにしていますが、続きが気になる方は原作小説を読んでみるのもおすすめです。
もし、小説派でアニメを見たことがないなら、アニメも本当に面白いのでこの機会に見てみてはいかがでしょうか。